広島県呉市「石崎動物病院」

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2020年03月16日(月)

副腎皮質機能亢進症と薬膳 [News]

●もも Mix 中型犬 9歳
副腎皮質機能亢進症とは、別名クッシング症候群と呼びます。
多くは下垂体の腫瘍により、副腎皮質よりホルモンが過剰分泌され、その影響で肝臓腫大による腹部増大、多飲多尿、免疫低下による感染症、皮膚の菲薄化・石灰沈着などの症状が現れます。
血液検査ではALP(アルカリフォスファターゼ)が高値になります。

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昨年5月に肛門腺癌の手術を行った際に、血液検査で異常(ALP2258)が発見されました。
臨床症状としては、腹部増大、多飲多尿がありました。
麻酔時に超音波検査を行うと副腎両側の肥大認めました。
右副腎6.4mm 左副腎7.0mm

画像(311x226)

●薬膳療法とバイオレゾナンス
バイオレゾナンス(生体共鳴)測定では、以下の異常が気になりました。
*視床下部、下垂体
*副腎
*エストロゲン過多
*ミトコンドリア、リボソーム障害
*椎間板障害
*炭水化物、蛋白質障害

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エストロゲン過多にはプロゲステロンを処方、副腎皮質機能亢進症に関しては薬膳投与3種を始めました。
処方開始から10ヵ月が経過しました、お腹が引っ込みウエストが出現し多飲多尿が治まりました。
治療はまだ続きます。

●元の元
多くの病気の元には、インスリン抵抗性があります、糖質過多になるとインスリン抵抗性が発生し、炭水化物、たんぱく質、ビタミン、ミネラルが細胞内に入らなくなり、やがて細胞障害を発生します、それが臓器障害、病気です。

ドックフードには、多くの糖質が一緒に入っています。
何年にも渡り、糖質過剰食を食べ続けていれば病気はおとづれます。
👉「食は血となり肉となる」

*下記の様に穀類が先頭に来るフードは、選んではいけません、
できれば穀類、豆類、根菜類が入っていないものを選びましょう!

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障害された臓器に注目することは当然ですが、
その元の元を正さなければ病気の発生はふせげません。
「未病で発見し、早期の早期で対応することが肝なり」


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08時39分


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