犬の重度の心疾患を伴う十字靭帯断裂 [News]
●関節内の変性性変化
飼い主さんのご都合、そして、心不全を伴っていたため、断裂発生から手術までに時間を要しました。関節を切開すると滑車溝外側部に骨棘(骨膜の変化)が発生していました。盛りあがった骨膜を滑らかにして、定法とおり膝関節の安定化をナイロン糸で行いました。
●術後とその後
痛みの管理(硬膜外麻酔、フェンタニールパッチ)により翌日は装着したギブスのまま歩行可能になっていました。通常、3日間はお預かりするのですが、飼い主さんと離れたことで足の痛みより心の痛みが激しく、心臓への悪影響が危惧されたため翌日には早速退院することになりました。
10日後の抜糸に来院いただきましたが、状態はすこぶる安定し、食欲旺盛、精神状態良好になっていました。心も心臓も安定している状態に安心しました。
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犬の骨盤骨折 [News]
●プードル ♂ コロン 7歳
他院の先生よりご紹介いただきました。詳細は不明ですが、どうも車に乗り上げられた様でした、紹介病院で膀胱造影を行い膀胱破裂がないことは確認いただいていました。
身体検査では、かろうじて立ち上がる状態で、患肢と反対側の腰は内出血で著しく腫れていました。
●術前準備
血液検査合格後、エネルギー取り込み口(チャクラ、経絡)に問題が生じていたので修復終了後に手術に臨みました。
●術前レントゲン写真
腸骨と座骨に骨折が見られます。
●術後レントゲン写真
時間が経過(10日間)していたため、落ち込んだ腸骨を引き上げるのに時間を要しました。プレートを装着して骨折端を正しいポジションに戻すことにより、四角い骨盤構造が正常に近い状態で再建されました。
翌日の調子は、軽食を完食、痛みもほとんどない様子で患肢を軽く着ける状態に変化していました。遠方(三原)ですので3〜4日間お預かりする予定にしました。
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老齢犬の麻酔 [News]
●はな トイプードル 16歳 メス
「1年ぐらい前から眼の間に出来物ができ、心臓が悪くて手術ができないのでお願いしたい」と他院の先生よりご紹介いただきました。さらに、飼い主さんのご都合である「6月半場のハワイ行き(一緒に渡航)」までに対処しなければならない条件も付いていました。
心臓のケアー
咳、重度の左心不全、気管虚脱、眉間の出来物、著しい歯石と歯肉炎が認められました。状態が悪い時(発作)にはニトログリセリンを処方するほどの心臓でしたので、まずは状態を安定させてから手術を行う計画を立てました。
●手術と歯石除去
1か月半経過した時点で、咳もなくなり緊急薬を使用する機会も無くなったので手術に踏み切りました。経絡が障害されていたので術前に開放しエネルギーを注入、麻酔薬も慎重に選び臨みました。腫瘍はシンプルに切除できましたが、歯石が内側にもしっかりとこびりつき大そう時間がかかりました。
●歯石クリーニング前
●歯石クリーニング後
●摘出腫瘍
●経過
翌日の来院時には、体温の低下が僅かにありましたが「食欲もあり、お渡ししていた漢方薬もしっかり飲み、とても安定している」とお聞きしました。出血が見られた眉間の出来物もこれでスッキリしました、歯は少なくなりましたが、長年の課題であった歯石除去もできました!
これから、歯磨きを習慣化し現在の歯を温存して幸せな余生を!
目出度し、目出度し。