犬の大腿骨遠位部骨折 [News]
●マルチーズ ♂ 11歳 マッシュ
他の病院からのご紹介でした。お気の毒にも飼い主さんの車に轢かれたそうで、当方へ来院いただいた数日後には、足を挙げたままの状態を呈していましたが痛みはありませんでした。レントゲン撮影を行うと想像通り大腿骨遠位部が骨折を起こしていました。
●手術
大腿骨の湾曲に合わせた専用のプレートを使用しました。遠位部はカーブしているため、多少のプレート整形を加えました。
●術後レントゲン写真
遠位部のネジ2本が長すぎたのは残念でした。
●10日後
術前に甲状腺機能減退症を診断し、既にホルモン剤の投薬を始めていました。来院時のエネルギーの無いひなびた状態から若々しい状態に変化しました。
ギブス除去後、無事に抜糸が終わりました。飼い主さんとの感動的な再会を終えて元気に帰宅されました。 祝退院!
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●関節内の変性性変化
飼い主さんのご都合、そして、心不全を伴っていたため、断裂発生から手術までに時間を要しました。関節を切開すると滑車溝外側部に骨棘(骨膜の変化)が発生していました。盛りあがった骨膜を滑らかにして、定法とおり膝関節の安定化をナイロン糸で行いました。
●術後とその後
痛みの管理(硬膜外麻酔、フェンタニールパッチ)により翌日は装着したギブスのまま歩行可能になっていました。通常、3日間はお預かりするのですが、飼い主さんと離れたことで足の痛みより心の痛みが激しく、心臓への悪影響が危惧されたため翌日には早速退院することになりました。
10日後の抜糸に来院いただきましたが、状態はすこぶる安定し、食欲旺盛、精神状態良好になっていました。心も心臓も安定している状態に安心しました。
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●プードル ♂ コロン 7歳
他院の先生よりご紹介いただきました。詳細は不明ですが、どうも車に乗り上げられた様でした、紹介病院で膀胱造影を行い膀胱破裂がないことは確認いただいていました。
身体検査では、かろうじて立ち上がる状態で、患肢と反対側の腰は内出血で著しく腫れていました。
●術前準備
血液検査合格後、エネルギー取り込み口(チャクラ、経絡)に問題が生じていたので修復終了後に手術に臨みました。
●術前レントゲン写真
腸骨と座骨に骨折が見られます。
●術後レントゲン写真
時間が経過(10日間)していたため、落ち込んだ腸骨を引き上げるのに時間を要しました。プレートを装着して骨折端を正しいポジションに戻すことにより、四角い骨盤構造が正常に近い状態で再建されました。
翌日の調子は、軽食を完食、痛みもほとんどない様子で患肢を軽く着ける状態に変化していました。遠方(三原)ですので3〜4日間お預かりする予定にしました。