広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

News

RSS1.0


子猫のノミ対応 [News]

●ハナとその他2匹  
「猫のノミ取り薬が3匹分欲しい!」と来院されました。
そもそも、ノミ取り薬の安易な投与が嫌いな私は、まずは一匹づづみせてくださいと、診察室に招き入れました。

体重と健康状態をチェックして、次の子見ましょうと段ボールを拝見すると
「あらら〜、まだ生まれたばかりじゃないの〜?」
蓋を開けると生後1か月余りの可愛らしい二匹の子猫がキョトンとした顔をして鎮座して居るではないですか?

挨拶を交わし、子猫たちをひっくり返してお腹を見ると、
大量のノミの集団が隠れようと慌てて駆け回ります。
思わず「うわ〜!!」。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●手作業によるノミ取り
普段から外用駆虫薬に否定的な私です、
さらには、年齢的に制限があるため子猫たちには駆虫薬は使用できません。

しかし、あまりにも寄生数が多く、
中には丸々と太っているノミたちも散見できました。
このまま処置をせずにお返しては、貧血になる可能性があります。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

アルコールを塗布するとノミの動きが鈍くなり捕まえやすくなります。
体温を奪うのでかけすぎは禁物、その後は乾燥させる必要があります。

悪戦苦闘の末、約70匹のノミを捕まえました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

今後、元気にすくすくと育ってくれることを祈ります☺☺☺
最後に「ノミ取薬は予防的に使用すべきではありません、もし居れば使用して良いかどうかの測定を行うこと」、なぜなら駆除薬は間違いなく化学物質であり、体に悪影響を必ず与えるからです。

  一記事表示

猫のノミアレルギー [News]

●みけ子 18歳 ♀ 三毛猫
アレルギー減感作療法中の出来事でした。
「食事を変更し、さらに減感作をしている最中なのに痒がりだした!」と少し不満そうな顔で来院されました。

減感作療法とは?
ある種の抗原に対して過剰反応(タンパク質だけではなく、実は多くの物質に反応する)してしまう体を正常に復する体質改善療法のこと。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●典型病変
まずは、飼い主さんに「これは典型的なノミアレルギー症状ですよ!」と伝えて落ち着いていただき、ノミ取り櫛で頭部から尾部にかけて櫛を通しました、予想通り生きの良いノミが引っ掛かりました。
飼い主さんは「あら、ほんとノミがいますね!?」とさっそく笑顔。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

典型的な腰背部脱毛

●ノミ駆除薬に対する私の考え
次に、ノミを駆除する薬剤を投与するわけですが、投与前に必ずすることは、その薬剤が動物ののエネルギーを抑制しないかをチェックします。

多くの方は、ノミ取り薬を安易につけていますが、ノミがバタバタ死んで落ちるような化学物質を直接皮膚につけてよいnのでしょうか?人間用の虫よけスブレーも同じです。

メーカーの説明は、甲殻類(かたい殻をもつもの)にしか毒性はないと言いますが、私は断じて信用していません。
よって、予防的に使用することはできるだけ避けてもらいます。事前にエネルギーを引っ張らないノミ取り薬を選択することが大切です。
その後、みけ子は直ぐに痒みが治まりました。☺

分かりやすい別の例として、
「金魚が死んでしまうような水(水道水)を飲みますか?」が分かりやすいでしょうか?分かりにくいかな〜?「えー、水道水って安全なんでしょ!」と声が聞こえてきそうです。

今一度、化学物質に囲まれた現代社会を見つめなおしてください。

  一記事表示

犬の眼球摘出 [News]

●緊急事態 パピオン ♀ 6歳
突然の電話で「犬同士が喧嘩し、眼が飛び出したので見て欲しい」
と連絡が入りました。
過去の経験では、早い処置を施せば飛び出した目を救命することはできます。
急ぎ来院いただきました。

しかし・・・私の想像していた状態とは違いました。
残念ながら、その眼は皮一枚でつながっているほどの様子で、視神経が切断され一部の筋肉だけで眼瞼からぶら下がっている悲惨な状態でした。(衝撃的な故、明瞭な写真は載せていません)

急ぎ、麻酔をかけ処置を行いました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●処置
翌日の状態です。
穏やかに何事もなかった顔つきで安心です。
手術は、眼瞼部分(アイリッド)を残し「目をつぶっている状態」でしあげました。
頭のてっぺんは咬まれた際に穴が開いていたので、排液用ドレインチューブを装着しています。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●今後
摘出した眼球部の組織が今後萎縮/陥没する可能性がありますが、その際には再度美容形成術が必要になるかもしれません。
喧嘩した相手は、普段は仲の良いハスキー犬で、頭をすっぽり咬まれた際に犬歯(牙)が目に入ってしまったようです。
兎にも角にも、今後は残った眼を大切に大切にしてほしいものです。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

関連タグ :

  一記事表示

過去の記事へ

ページのトップへ

症例検索キーワード

  • お問い合わせ
  • スタッフ募集
  • 石崎動物病院の日々

検索

最近の記事

リンク集

powered by a-blog

[Login]