広島県呉市「石崎動物病院」

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猫の口腔内潰瘍 [News]

●マオ 8歳 ♀ 三毛
「他院で心臓が悪いので麻酔をかけれないと言われたが、子供を良く産むのでなんとか手術をして欲しい。それから、口が臭いので歯石を一緒に見て欲しい」と希望されました。

身体検査、血液検査、周波数測定を行い状態把握を詳細におこないました。

身体検査では、口唇に潰瘍、中程度の歯石、血液検査は正常。
しかし、周波数測定では心臓の刺激伝導系に異常が見つかりました。

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●口内潰瘍
周波数測定でアレルギーの存在を認め、麻酔薬の選択を測定し慎重に行いました。
通常使用している麻酔導入薬(プロパフォール)がはじかれ、代用薬(ラボナール)で行うことになりました。
気管チューブ挿管時に、舌の上と口蓋の潰瘍を発見しました。
唇のものと同じ内容と思われます。

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●周波数測定
昔はこの部位に好酸球が集中している状況から好酸球性潰瘍と呼び、ステロイドの投薬・局所注射を行っていたものです、現在では、アレルギーが原因と言われます。
周波数測定でもアレルギーがヒットし、食事のトライアルでは残念ながらほとんどの食材が合いませんでした。今後は、アレルギーを起こさない限定食のみを選択し、希望があれば減感作療法を行いたいと思います、しかし・・・猫ちゃんの場合は食事を急に変更することが難しく簡単ではありませんので、減感作療法がお勧めです。

また、ヘルペスウイルスによる慢性副鼻腔炎は、漢方薬の投与を行いました。少し時間が必要ですが、多くが完治します。

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●無事終了
手術は、心臓の波形異常が出現することもなく無事に終わりました。
既に子供が1匹小さく宿っていましたが、これ以上の出産は母体を疲弊させ、飼い主さんの負担にもつながりますので良い結果になったと思います。

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インコの卵詰まり [News]

●あお 2歳6か月 ♂⇒♀!
主訴は「血便」でした。
5日前から食欲、元気がなく、便の切れが悪く、
何かお尻から出たり引っ込んだりしていると聞きました。

お腹を精査すると硬いかたまりが!
更に腹圧をかけてよく見ると白い物が、、、、。
「あれ?卵ですね!」
「え〜、♂だと思っていて、♂と聞いて買ったんです、そして、今まで一度も卵生んだことないんです〜」と。

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●卵の排出
時間がない緊急事態でしたので、雄雌の話は途中にして処置に入りました。
時間が経過していたため卵と粘膜が強固にくつ着き押し出すことが困難でした、卵の殻をそっと破砕して分割しながら取り出しました。

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●処置後
羽が膨らみ、動きがありません。
タマゴを取り出した後は、体力も低下しているため「身体全体のエネルギーを高める」周波数療法を行いました。

余計な心配がよぎります
オスと思い「あお」ちゃんと命名していたそうですが、
実はメスでしたから、今後改名されるのかな〜???

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さらに、翌日にもう一度周波数療法を繰り返しました。
3日目には「良便を排出、食欲元気が通常にもどり安心できる状態になった」と飼い主さんから嬉しいお電話を頂戴し一同安心しました。

性別も正しく分ってめでたし、めでたし。

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犬の鼻腔狭窄、軟口蓋過長矯正術 [News]

●ゆきち 雄 1歳 フレンチブルドック

鼻の短い犬種である短頭種では、生まれつき鼻の穴が狭く、喉ちんこ※が長いことが多くあります。またその狭い鼻の穴の影響で2次的に喉ちんこが引っ張られて年々伸長し、大きないびきをあげながら気道を塞ぎ呼吸するこすら困難になるケースがあります。

「ゆきち」ちゃんは、初診3か月の身体検査で発見し、手術をお勧めしていました。今回、体力が備わり待ちわびた手術を実施した次第です。

※喉ちんこ=軟口蓋:口の中の天井部分(硬口蓋)から後ろにある柔らかい部分

●軟口蓋切除
大きく垂れ下がった喉ちんこを切除します。切りすぎてしまうと元に戻せませんので慎重に切除範囲を決める必要があります。

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●切除後
ラウンドマークは扁桃腺の下1/3と言いますが、なかなか狭い空間のなかで合わせることは難しく、長年の感覚を使って行います。

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●術前
鼻の穴が狭窄しているのが分かります。

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●術後
手術により穴が大きく開口したのが分かります。

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鼻の短い犬種では、いびきをかくのが当たり前と思われている飼い主さんが沢山います。しかし、その状態を放置しておくと年齢を重ねるごとに悪化するケースが多くあります。そして、重症な場合には、小嚢反転、喉頭麻痺と言う厄介な状況までに進展することがあります。

いびきがなくとも特に鼻の穴が狭い場合には、その後の喉ちんこ伸長を防止するために早めの鼻腔拡大手術をお勧めしています!

●飼い主さんの感想
『いびきが無くなりました!』
『急に無くなると寂しいです。』???

治療家と異なり飼い主さんの心境は複雑ですね〜♪。

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