広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

RSS1.0


選択されているタグ : 

ホルモン

犬の副腎皮質機能亢進症 [News]

●副腎機能亢進症とは?
腎臓の上にある3mm程の小さな分泌腺組織を副腎と呼びます。分泌される副腎皮質ホルモンの作用は、炎症の抑制、炭水化物の代謝、タンパク質の異化、電解質調整、免疫反応などです。このホルモンが過剰状態になると、皮膚が薄くなる、飲水量の過剰増加、多尿、肝臓が大きくなることで腹部が腫大する、感染しやすくなる、食欲が増加するなどです。80%以上が下垂体の腫瘍により2次的に副腎が過形成を生じ、ホルモン分泌が過剰になります。

●健太 ♂ 9歳 ミックス
両肘が腫れている主訴で往診しました、検査が必要なため病院へ運び精査の結果、右肘の感染症、左肘の漿液貯留、重度の肥満、腹部膨満が引っ掛かりました。血液検査では、ALP1149(正常250)、波動周波数でもクッシングに滞りが見つかりました。

画像(330x256)・拡大画像(455x353)

大きなお腹に注目!

●治療
下垂体腫瘍は、通常摘出が困難なために温存されます、また、副腎における原発腫瘍であれば摘出されることもあります。また、副腎の機能を低下させる薬を投与することが通例ですが重篤な副作用の心配があります。当院では視床下部に作用する漢方薬の処方を行い、時に腫瘍に作用させる漢方薬も併用し対処しています。

●健太のその後
感染を生じた両肘は、麻酔科で排液チューブを装着し抗菌作用の有る漢方薬を併用しました。副腎皮質ホルモン異常がある例では、感染を生じやすくなるので、治癒に時間がかかりました。副腎皮質亢進症の副作用である多飲状態は改善されつつまります。また、入院中は、食事アレルギーが見つかりましたので、減量(22s⇒19.95kg)と併せて適応食事を変更しました。減量の甲斐あり足取りは軽やか、いよいよ、来週は退院です!❤


関連タグ :

  一記事表示

ページのトップへ