犬の重度アカラス症 [院長ブログ]
●シーズー ♂ ハナ 8歳
「3年前から皮膚病が治らず徐々に悪化する。」主訴で来院。
飼い主さんもハナちゃんも相当疲れている様子です。気合を入れて治癒につなげたいと思います。
●著しい皮膚病変
長期経過した皮膚は著しく赤く肥厚し、腫れ上がっていました。僅かに駆血するだけで足先から血が噴き出す状況です。
足の裏は肥厚により個々の指が繋がったかのような状態に陥っていました。皮膚の掻把試験を繰り返し、皮膚の毛包に寄生する「アカラス」を発見しました!
●治療
@殺ダニ治療
A免疫増強療法
B抗生物質
Cシャンプー療法
特に@は、肝臓の状態を観察しながら治療を勧めなければなりません。長いお付き合いになると思いますが、完治を目標に全力で治療に臨みたいと思います!
●経過(3週間後)
痛みと痒みがとれ、歩けなかった状態が走れるまでになりました。
足裏は、まだまだ腫れていますが、赤みが随分軽減しています。
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断食に挑戦 [院長コラム]
ある本と出会い、断食3日間にトライする決心をしました。
では、断食を行うとどんな変化が起こるのか?
断食を行うと体内脂肪を利用してエネルギーに変換します。その際に生成されるケトン体によりα波の発生を促し、脳の活動が鎮静化されるそうです。また、脂肪の燃焼とともに蓄積した毒(化学物質、重金属など)が遊離、排泄されデトックス効果により生まれ変わることができると言われます。
また、消化作業は潜在酵素、ビタミン、ミネラルを動員し大変なエネルギーを必要とします。その重労働からしばし開放して、その労力を他の部分の修復に使うという考えは理にかなっていると感じました。
現在、我々の食生活は、否応なしに農薬、食品添加物が入り込んできます。食品の表示ラベルを見れば、聞いたことのないカタカナだらけの物質が列記され、一括表示の隠れ蓑に毒を隠し、偽装により産地を誤魔化し、消費者の生命、安全を無視した愛のない商品で溢れかえっています。
こんな現状です。定期的に毒出しを行わなければならない現社会では、断食は歯を磨く程度の日常習慣にしなければならない作業なのかもしれません。同じく、人間の何十倍もの化学物質に侵されている動物はなおさらです
誰でも安心安全が良いのは当然でありながら、消費者は、真直ぐで綺麗なキュウリ、穴の開いてない葉っぱを求める姿には矛盾を感じざるを得ません。国民全体で意識を変革し、虫が寄生できる食材を切望し、そのような作物にこだわる農家を育てていかなければ、真の健康を得ることはできないと思います、達成の暁には国民が健康を取り戻し、大きな問題になっている医療費の大幅削減につながることでしょう。
絶食は、今日で3日目、新たな発見を楽しみにしています。
猫の虹彩メラノーマ [院長ブログ]
●アメリカンショートヘアー ♂ 15歳
「結膜に何かできている気がする」主訴で来院されました。
以前より緑内障で治療中でしたが、普段からから結膜を見る習慣が備わり、今回の変化に早い段階で気が付かれたようです。
まずは、病理検査の為にサンプル採取案も浮上しましたが、もし悪性腫瘍(メラノーマ)であれば再度麻酔をかけて眼球摘出を行わなければならないこと、慢性緑内障で眼圧が高く、いやいやながら点眼を毎日おこなっていることを考慮して、試験的に眼球摘出を行うことにしました。
●術後
外観は、残念な状況でありますが、いたしかたありません。
翌日からは、食欲もあり安心しました。
●病理結果はメラノーマ
数日後の病理検査では、虹彩メラノーマ(悪性黒色腫)と診断されました。結果的に積極的に眼球摘出を決断して良かったと言えます。眼球摘出を行ったので病変の完全摘出につながり、予後は良好といえます。
今後のケアーは、抗癌剤は使用せず、免疫増強療法を行う予定です。










