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2017年06月05日(月)
老齢犬の麻酔 [News]
●はな トイプードル 16歳 メス
「1年ぐらい前から眼の間に出来物ができ、心臓が悪くて手術ができないのでお願いしたい」と他院の先生よりご紹介いただきました。さらに、飼い主さんのご都合である「6月半場のハワイ行き(一緒に渡航)」までに対処しなければならない条件も付いていました。
心臓のケアー
咳、重度の左心不全、気管虚脱、眉間の出来物、著しい歯石と歯肉炎が認められました。状態が悪い時(発作)にはニトログリセリンを処方するほどの心臓でしたので、まずは状態を安定させてから手術を行う計画を立てました。
●手術と歯石除去
1か月半経過した時点で、咳もなくなり緊急薬を使用する機会も無くなったので手術に踏み切りました。経絡が障害されていたので術前に開放しエネルギーを注入、麻酔薬も慎重に選び臨みました。腫瘍はシンプルに切除できましたが、歯石が内側にもしっかりとこびりつき大そう時間がかかりました。
●歯石クリーニング前
●歯石クリーニング後
●摘出腫瘍
●経過
翌日の来院時には、体温の低下が僅かにありましたが「食欲もあり、お渡ししていた漢方薬もしっかり飲み、とても安定している」とお聞きしました。出血が見られた眉間の出来物もこれでスッキリしました、歯は少なくなりましたが、長年の課題であった歯石除去もできました!
これから、歯磨きを習慣化し現在の歯を温存して幸せな余生を!
目出度し、目出度し。
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18時48分