News
2017年07月07日(金)
犬の重度の心疾患を伴う十字靭帯断裂 [News]
●関節内の変性性変化
飼い主さんのご都合、そして、心不全を伴っていたため、断裂発生から手術までに時間を要しました。関節を切開すると滑車溝外側部に骨棘(骨膜の変化)が発生していました。盛りあがった骨膜を滑らかにして、定法とおり膝関節の安定化をナイロン糸で行いました。
●術後とその後
痛みの管理(硬膜外麻酔、フェンタニールパッチ)により翌日は装着したギブスのまま歩行可能になっていました。通常、3日間はお預かりするのですが、飼い主さんと離れたことで足の痛みより心の痛みが激しく、心臓への悪影響が危惧されたため翌日には早速退院することになりました。
10日後の抜糸に来院いただきましたが、状態はすこぶる安定し、食欲旺盛、精神状態良好になっていました。心も心臓も安定している状態に安心しました。
関連タグ :
15時17分