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2017年12月25日(月)
犬の歯科処置 [News]
●15歳 チワワ てんちゃん ♂
「余りに口が臭く、車に乗ると密室が強まりたまらん!高齢だけど、どうしても歯石処置をしてほしい!!」と来院されました。
15歳の高齢ですので、まずは身体検査、血液検査、波動測定を行いました。甲状腺機能低下症によるエネルギー不足と口腔内感染が存在したため、まずは、エネルギー充填と感染症対応の抗生物質を処方しました。そして、7日間の準備期間を経て麻酔下で歯石処置を行いました。
著しい歯石によりほとんどの歯は温存できなことが想像されます。
内側にも大量の歯石が所狭しと付着しています。
上顎の犬歯は比較的損傷が少なくも、外側の歯肉の後退が著ありました、歯肉縁下をハンドスケーラーでクリーニングアップし、歯肉フラップによる歯肉再生術を行いました。
●縫合
抜歯後は原則的にすべての歯で縫合を行います。
●最終チェック
●抜歯達
残念なことに多くの歯を失いました、人間と歯の働きが異なり消化機能への心配はありませんが、切断、牽引の刺激が無くなることは、脳への刺激低下が考えられます。今更手遅れかも知れませんが、残された歯への執着を持ってクリーニングを習慣づけていただきたいと思います。
●帰宅
大掛かりな口腔処置になったため、入院を予定していましたが、覚醒が意外に早く当日帰宅できることになりました。術前の鎮痛処置、術中の局所麻酔、術後鎮痛と厳格に行い、術後の回復を促します。
遠方ですが、高齢ですので念のために明日の再検査をお願いしました。
22時21分