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2018年02月15日(木)
猫の時間経過した開放骨折 [News]
●うり 1歳 ♂ 茶トラ
「ギブス固定していたが、ずれて骨がでてしまった」と手術依頼をいただきました。
●レントゲン写真1(術前)
とがって見えるのが皮膚から外に出ている脛骨の一部です。時間か経過しているために既に骨は固まってしまっています。
●レントゲン写真2(術後)
●手術
皮膚から出ている部分の骨を切除し、癒着している骨を離断し、軸を正しました。時間経過による萎縮があるため、骨をさらに短く切断すれば足の角度は整いますが、歩きづらくなると思われましたので、術後のリハビリに期待して骨の切除は最低限度に抑えました。
若干脚は短くなりますが、固まった関節と委縮した筋肉を徐々に開放し伸ばしていくリハビリが不可欠です。
●レントゲン写真@(術後)
このプレートは、創内で行う創外固定を原理としています。よって、骨とプレートとの隙間(脛骨近位部)が生じても問題はありません。
●レントゲン写真2(術後)
●術後
翌日から食欲旺盛で、3日後に帰宅しました。骨髄炎を考慮して、波動測定を行いながら抗生物質の投与期間を検討していくつもりです。
遠方からのご紹介手術でしたので、本日お電話をいただきました。「足を着いて高い所に上がろうとする」とご報告に嬉しさがこみ上げました。(感謝)
17時18分