広島県呉市「石崎動物病院」

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2021年07月03日(土)

猫の膿胸 [News]

●チャー子 ♀ 2歳 日本猫
「脇の怪我!?」で来院されました。

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検査するも外傷はなし。39.9℃の発熱、開口呼吸を伴う呼吸困難が著しく、急ぎレントゲン撮影を行い胸水を確認後、麻酔下で緊急処置を行うことになりました。

※レントゲン写真(下)
胸部は空気で満たされているため黒く移りますが、白い部分が70%以上占め重度の呼吸困難が想像されました。

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胸水の成分は膿でした。
右70ml、左100mlが抜去できました。

●処置
周波数測定では細菌性肺炎にヒットする漢方薬を探して直ぐにスタートしました。
翌日から食事を食べ始め、熱も正常化、周波数測定で大腸菌による膿胸と仮診断しました。

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●問題発生
胸からの胸水の量も低下し順調に思われましたが、11日目から発熱(39.7℃)、食欲なし、胸水から嫌なにおいを発するようになってきました。

感染源の細菌を精査すると、大腸菌は消えましたが、あらたに緑膿菌の感染が見つかりました。周波数測定では漢方薬無効、緑膿菌定番の抗生剤が効果なし、唯一見つけた抗生剤で再度治療を開始しました。

幸いに測定通りにその抗生剤が功を奏し、胸水の量、臭い、色が徐々によくなってきました。いつまた菌が耐性を得てしまうのかと不安ですが完治までもう少しと思われます。

●真の原因
この膿胸例の大元の原因は、腸の漏れ(リーキーガット)と思われます。腸の上皮細胞間間が開いてしまい、そこから腸内に存在する大腸菌、緑膿菌などが侵入してしまった訳です。
通常免疫細胞が正常に働けば処理されますが、酸化型の体質になっていると免疫細胞は働けません、逆に病原細菌達は勢いづくことになります。

昔と異なり化学物質(食材に含まれる抗生物質を含む)と日常的に接している状況では細菌が知らぬ間に耐性を獲得してしまう可能性があります。

以下の事柄を日常的に意識しながら守る必要があります。
@小麦の入っていない食事を選ぶこと
A遺伝子組み換えの入っていない食事を選ぶこと
B抗生剤をできるだけ飲ませないこと
C水道水を与えないこと

07時31分


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