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2024年05月20日(月)
猫の凝固異常 シェディング Part7 [News]
●ライム ♀ Mix 1歳
「他院にて手術前の血液検査にて血の止まりが悪く、
凝固検査におけるAPTTに異常があり手術できないと言われた」
主訴で来院されました。
確かに凝固検査の一つであるAPTT(>300%)が著しく延長していました。
血液検査におけるその他の異常はありません。
※APTT正常値:<60%
血液凝固の過程には、内因系経路と、外因系経路があり、それぞれに血液凝固因子が関わっています。
APTTは、内因系の血液凝固能力を測定する検査で、内因系に関わる血液凝固因子のいずれかが不足しているか、機能が低下があると、APTTが延長し止血障害が発生します。
●波動測定
波動測定における血液関連障害
*血小板
*第8因子
*第12因子
*骨髄(ウイルス感染)
*エストロゲン過多
●処置
骨髄にまつわる病原体(ウイルス、細菌、真菌、寄生虫)を
根気よく排除しました。
途中、骨髄に関わるシェディングが2回あり
こちらも根気よく2年間かけて対処しました。
●待望の手術成功
2年間かかりましたが
ようやく凝固検査が正常化し手術に踏み切れました。
子宮内膜の過形成があり
子宮は大きく肥大化しており、手術の意義もありました。
特に猫ちゃんは薬膳は飲ませにくいのですが
飼い主さんにおかれましては
長期間に渡り頑張っていただいたことに感謝です。
お疲れ様でした!☺☺☺
14時06分