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2024年08月24日(土)
猫の前頭部腫瘍 [News]
●レオ 猫 ♀ 8歳
「7日前から急に前頭部が腫れだした!」主訴でした。
著しい頭頂部の腫れと併せて鼻汁をともなっていました。
以前は、第三眼瞼のリンパ腫で登場しましたが
今回はリンパ腫ではありませんでした。
周波数測定では
頭頂部に3種類の寄生虫の存在を認めました。
●1ヶ月後
この一ヵ月の間は、食欲・元気の低下がみられ
全く食べない日が5日ほど続き
飼主さんも不安の日々を送りました。
そして、水分の補給のための補液を何度か繰り返しました。
薬膳にて寄生虫2種が排除できた時点で
腫瘤の大きさが半減し食欲が戻ってきました。
現在は残る寄生虫1種類と
小腸陰窩における幹細胞の修復を開始しました。
※小腸陰窩とは?
腸上皮で活発に分裂する粘膜細胞領域のこと
CBC細胞と幹細胞でニッチを形成する。
食欲旺盛、機嫌もよし。
●1ヶ月半後
頭頂部両側が腫れていましたが
今回は左側はほぼ正常に復しました。
残る寄生虫は約1ヶ月半で消滅させる予定です。
今回は小腸のパイエル板における
樹状細胞強化も併せて行いました。
※パイエル板
免疫組織の一つで
病原体を樹状細胞が捉えて
その情報をヘルパーTに伝え
ヘルパーTがB細胞に抗体を作るように指示し
粘膜にIgA抗体が分泌され
次回からの侵入者を阻止する仕組みです。
どんな腫瘍でも
私は抗癌剤は一切使用しません。
●抗がん剤の闇
抗癌剤を扱う際には
マスク、手袋、密閉空間で調合をおこなう必要があります。
なぜならば
抗癌剤を吸ったり、触れたりすると
癌になる危険性があるからです。
癌患者に発癌性のある抗癌剤を投与する方法は
どう考えても辻褄があいませんネー
つづく
14時58分