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2012年11月30日(金)
猫の甲状腺機能亢進症 [News]
●ミーコ 16歳 ♀ 三毛
主訴は「血尿と元気がない」でした。
●診断
尿検査、血液検査、臨床症状から甲状腺機能亢進症を疑い、ホルモン検査を行いました。結果は、予想通り甲状腺ホルモンが高値でした。
●猫の甲状腺機能亢進症とは?
甲状腺とは、代謝をコントロールするホルモンを分泌するところで、亢進症によりホルモン分泌が増加すると様々な症状が出現します。代表的な症状は、体重減少、多食、嘔吐、下痢、頻脈、活動亢進(攻撃的)です。年齢は10歳以上に多く見られます。
●治療
治療は@外科による摘出Aホルモン合成を阻害する薬B処方食の選択肢があります。ミーちゃんの血尿は甲状腺機能亢進症と関係がないと思われますので、血尿は血尿で診断を進めていかなければなりません。
●注意点
甲状腺機能亢進症は、意外なところで症状の一つに消化器疾患があります。ついつい胃腸が悪いと思いがちですが、気を付けなければならない症状です。
13時10分