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2013年10月25日(金)
猫の好酸球性肉芽腫 [News]
●るみ ♀ 8歳 日本猫
「足先に穴が開いて膿が出ている!」主訴で来院されました。「外出しない、他に5匹いるが喧嘩することもなく原因が分からない、どうしてか?」と質問されましたが....先ずは、麻酔下で処置をさせていただくことにしました。
●咬まれ傷?
第2指と第3指の間に1o程の穴があき、そこから膿が出ていました。膿を採取して検査すると、主たる細胞成分は好酸球がほとんどを占めていいること分かりました。また、通常の喧嘩による咬傷と比較して、周辺がぼこぼこと腫れ上がっている様相から、組織検査を同時に行いました。
●病理検査
コラーゲン線維の融解を伴う好酸球性炎症、つまり好酸球性肉芽腫でした。この病気はアレルギーが病因と言われますが、真の原因は不明とも言われます。好酸球肉芽腫は、口唇に認めることがときどきありますが、足先にできることもあるのです。今回は、最初から単なる咬まれ傷ではないと疑っていましたが、治りが悪い場合には、精密検査(病理検査)が役に立つことがあります。
●10日後
腫れと潰瘍がほぼ治まりました。
18時44分