広島県呉市「石崎動物病院」

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2014年07月12日(土)

犬の腸重積 [News]

●柴犬 14歳 ♂ ころ
血液一般検査では、蛋白質の低下、蛋白質の一種であるアルブミンの著しい低下のみが発見されました。低蛋白血症の原因は、@肝不全による蛋白合成不良A腎臓からの蛋白排出B食欲廃絶による蛋白摂取不足が考えられます。
よって、尿検査、エコー検査、レントゲン検査を行い原因追及にかかりました。

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●エコー検査
小腸領域を調べにかかって直ぐに、腸管の異常が見つかりました。所見は、重責に特徴的な所見で、腸に囲まれた中に腸がある、まさに重なった映像が得られました。身体検査を詳細にできず、発見できていなかったことに反省です。

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●腸重積とは?
腸重積とは、腸の中に腸が入り込んでしまう状態を言います。原因は、寄生虫、異物、腫瘍などですが、多くは1歳未満に見られ高齢での発生は稀です。高齢となると腫瘍が考えらえますが、肉眼的には腫瘍の発生を認めませんでした。念のために病理検査へ提出します。

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●摘出した小腸
ダメージの有った腸管の一部を切除しました。一日休んでから食事を開始します。長期経過の為に低下した体内たんぱく質を急ぎ補給する必要があります。

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●その後
入院7日目ですが、食欲は7割回復し蛋白質が徐々に上昇してきました。しかし、次に心臓の問題が控えています、心臓を早く落ち着かせて速やかな退院に向けて頑張ります!


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20時43分


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