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2014年10月18日(土)
猫の肥満細胞腫 [News]
●トラ 15歳 日本猫Mix
猫の肥満細胞腫は犬と性格が異なり、処置としては局所的な外科切除or凍結療法or局所注射を選択できます。今回は、肥満細胞腫に対して感受性の高い凍結療法を選択しました。慢性腎不全を持つため、先ずは処置前に点滴を行いました。
●塗抹所見
肥満細胞の特徴的な、青い顆粒を持った細胞が見られます。
●2か所の皮膚肥満細胞腫
@右頬部にできた0.8mmの肥満細胞腫
A左上眼瞼に出来た0.4mmの肥満細胞腫
●凍結療法
温度感受性の高い肥満細胞腫には、凍結療法は適した選択肢の一つです。-20度で3回凍結を行います。術後は、その部分が約2週間で壊死し脱落することになります。やがて(約6週後)傷は修復されます。
凍結の欠点は、マージン(切除範囲)が確認できないこと。また、肥満細胞に含まれる顆粒(ヒスタミン)放出のショックの可能性があります。しかし、私は凍結をした際に、そのショックの経験はありません。
16時22分