広島県呉市「石崎動物病院」

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2014年11月14日(金)

膀胱鏡による犬の膀胱結石排出 [News]

●あい 日本犬 8歳 ♀
血尿、頻尿が1か月前から続く主訴で来院されました。超音波では、結石を確認するも尿検査では結晶の手掛かりがありませんでした。
この度、麻酔下で膀胱鏡で検査を行うことにしました。

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●膀胱鏡
膀胱鏡は、腹腔鏡と同じく、2.7mmのカメラを外套に挿入し、テレビカメラを観察しながら結石を把持したり、組織検査を行う機材です。残念ながら猫、小型犬では、口径が合わずに使用できないこともありますが、膀胱鏡を使用することで、切開なしに、あるいは、小切開で手術が行えることで痛みの大きな軽減と早期回復につながります。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●膀胱内結石
膣から上記の器材を挿入して膀胱内を観察しました。右側に見えるのが小さな結石集塊です。膀胱鏡で確認しながら洗浄を繰り返し結石を排出しました。

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●蓚酸結石
結石の分析は、蓚酸でした。蓚酸結石は、食事療法で溶解することができません、今回は幸い結石が小さく、膀胱鏡が挿入できる尿道径があり、検査の採取、洗浄排泄を行うことができました。
其の後の血尿、頻尿はなくなり順調な回復です。今後は、結晶ができないように特別食による食事管理が必要になります。暫くは、定期的な尿検査を続けることも大切です。


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19時46分


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