広島県呉市「石崎動物病院」

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犬の十字靱帯断裂 [News]

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つまんでいるのが十字靱帯の切れ端

●十字靱帯断裂
膝の中には足の前後を支持する前、後十字靱帯が存在します。ほとんどのケースが前十字靱帯を断裂しますが、この度のケースも同じく前十字靱帯でした。関節包を開き、断裂している靱帯断端部分をきれいに除去します。そして、半月板(膝のクッション)の断裂が無いかの確認を行います。それから、膝の中を何度も洗浄します。

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●関節の安定化
十字靱帯に変わる太い糸を骨にあけた穴と膝の外側の靱帯に通して膝の安定化を図ります。筋肉の膜を利用する方法、器具を挿入する方法がありますが、私はアメリカの整形外科医からのアドバイスによりこの一番シンプルな方法を好んで行っています。

●術後
しっかりと疼痛管理を行い、膝を7日間バンテージでサポートします。その後、運動制限を8週間行い、徐々にリハビリを行いながら普段の生活にもどしていきます。


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胃チューブと過ごして早1年 [News]

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●ミーコ 12歳 ♀
以前紹介した慢性腎不全のミーコちゃんです。10日おきに造血ホルモン(2週間おきでは貧血を生じる)を射ちながら、そしてお腹にチューブをいれながら早1年2カ月が経過しました。以前は、毛艶も悪く痩せていましたが、今では元気一杯です。とても12歳には見えないでしょう!(笑)口から食事もできるのですが、飼い主さんの希望でチューブを残しています。遠くは倉橋から真面目に定期的に通われています。飼い主さんの愛情を一杯受けながら幸せたっぷりのミーコの再登場でした。(拍手〜!)

●胃チューブとは?
栄養補給のために装着する管のことです。口、喉の病気、食欲不振、腎不全、腫瘍など時に通常、内視鏡で設置します。利点は、食欲不振がある場合に栄養補給がまかなえることです。また、腸は使用しないと粘膜のひだが委縮してしまうので長期の絶食は好ましくありません。時に、飲みにくい薬を投与することもできます。

設置に要する時間は約10分です。負担もほとんどありません(慢性腎不全、腫瘍末期などで状態が悪い場合は除く)し、その後の管理も難しくありません。チューブ装着に抵抗を持つ飼い主さんが多いですが、チューブを付けることで病気の回復を助け、ミーコの様に元気を維持することが可能です。ちなみにミーコは、口からも食事を戴いています。


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猫 尿道瘻形成術 [News]

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●尿閉塞
昨日の状態は尿閉塞(尿が出ない状態)で瀕死。応急処置のみを希望されたので、閉塞解除後は帰宅されました。心配なので経過を見せていただく為に来院を促しました。本日は昨日よりは尿が出ているものの閉塞気味です。飼い主さんにお願いし、膀胱へのカテーテル挿入の許可をもらいました。

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●緊急手術
昨日の応急処置で入ったカテーテルが今日は途中から入りません。既に腎臓は大きくなり閉塞の負荷もかかっています。このままお帰しすれば死んでしまうのでそうも行きません。急ぎ電話でカテーテルが挿入できないことを告げ、緊急手術の許可を得ました。ペニスを切断し、骨盤尿道まで切開しそれを広げて、尿道を形成しました。

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●閉塞した結石
上記の手術で発見された結石です。尿閉塞の原因は、骨盤尿道で結石が数個閉塞をおこしていたのでした。結石表面がスムースでないので、逆行性にフラッシュしても動かなかったことが分かりました。尿道を切断して形成することは、積極的に行うことではありませんが、管理が十分出来ないこと、緊急事態であったことを考えると今回の判断は適切だったと思います。

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●術後
手術後5時間です。2日前は昏睡で死にそうな状況でしたが、既にお皿いっぱいの食事をあっという間に完食しました。これからは、まず結石が尿道につまることはありませんが、結石が再び発生すると膀胱炎になることはあります。最低限度食事を管理して、結石が出来ない様にしてあげたいものです。


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