広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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ジャンガリアンハムスターの臭腺 [News]

●ちょむひこ ♂ 1歳 ジャンガリアンハムスター
「お腹の真ん中が黒いことに今日気がついた」と来院されました。

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●臭腺
ジャンガリアンハムスターには、お腹の真ん中に袋があり、黄色い分泌物がたまっています。
「以前は黄色だったけど、黒くなってきた」理由は、分泌のサイクルが悪いと、脂質を含む分腺物質が空気に触れると酸化し黄色が茶色く変化してしまいます。

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臭腺をつまんで押し出すと、
茶色の分泌物の奥から黄色い分泌物が出てきているのが分かります。

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臭腺の役割は、縄張りのにおい付け、♀の誘引と言われています。通常手入れの必要がなく自分で行いますが、赤く腫れたり、常に気にしている場合には感染の可能性がありので来院ください。

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●周波数測定
採取した唾液で周波数測定を行いました。
@エネルギー不足
A経絡障害
B高周波障害
C酸化
D有害物質の汚染
E酵素不足
F食物、水の汚染など

問題点の対処法は個々に細かく指導させていただきました。
後は飼い主さんが実践するかどうかにかかっています。
遺伝病以外で病気を防ぐコツは、三種の神器(食事と水・住環境・ストレス)を整えることが大切です。

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子犬の低血糖 [News]

●ゲーリー 3か月 チワワ ♂
意識不明の緊急状態で担ぎ込まれました。

急ぎ頚静脈から採血し、前足に血管を確保しました。
血糖値は「Lo]、低血糖です。
ブドウ糖を急速注入、そして、ブドウ糖が添加してある電解質溶剤をゆっくりと機械管理で静脈へ送りました。

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低血糖症とは、血中の糖分濃度が著しく低下してしまう病気です。身体の細胞は糖あるいはケトン体をエネルギーとして活動しています。

実は、今回が2度目の低血糖でした。
2種類の異なる消化管寄生虫により低血糖が発生したのでした。寄生虫により腸管から十分なブドウ糖を吸収できなくなり、未だ微力な肝臓でのグリコーゲンとしの蓄え、あるいは中性脂肪への返還ができなくなるためエネルギーが枯渇し虚脱、痙攣症状が発生したのでした。

●1度目の低血糖症
検便によりトリコモナスを発見しました。
トリコモナスは原虫に分類され、健常な場合でも寄生していることもあり、感染している犬の糞から経口的に感染します。子犬では、粘液、下痢便が主症状です。

1度目は、低血糖を緊急処置を行い、翌日より元気に回復していました。そして、食欲が改善したところで駆虫薬を5日間処方しました。

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●2度目の低血糖症
1度目と同じく「昨日まではとても元気だったんです!」
と倒れた状態で来院されました。
検便を行うと1度目とは異なる寄生虫、ジアルジアが発見されました。
ジアルジアはトリコモナスと同じ原虫に分類され、同じく消化器症状(粘液、水様便)を起こします。

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●2時間後
仮死状態が嘘のように2時間後には蘇りました。
経鼻カテーテルから駆虫薬と天然ハチミツを投与し、その1時間後には鹿の缶詰をぺろりと完食しました。

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●注意点
子犬(特に生後3か月未満)は、急激な変化が起こります。
1度目の回復後に検便を行いましたが、その際には2度目の原因であるジアルジアは発見されませんでした。

良くお話を伺うと、便は少し緩い状態が続いていたそうです。特に子犬の場合は、元気、食欲があっても、柔らかい便が出る際には、寄生虫の有無を繰り返し検査することが肝要になります。

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腹腔鏡手術を選択しました! [News]

●りん チワワ ♀ 8ヵ月 2.4kg
初診の検便で寄生虫(コクシジウム)感染が見つかり、
まずは駆虫をおこないました。
良便でも寄生虫が発見される「幼年期の検便の重要性」があります。

そして、2カ月後に不妊手術の相談に来院されました。
開腹手術あるいは腹腔鏡を使用した低侵襲手術の利点と欠点をお話して
後日お返事をいただくことにしました。

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●飼い主さん感想文

先日 避妊手術を腹腔鏡で行っていただきました。正直、昔からある開腹手術の方が安心なのか、腹腔鏡手術が良いのか迷っていました。先生に手術のビデオを見せてもらい、話をさせてもらって、この子にとって どちらが良いかを選びました。

腹腔鏡手術は 小さな穴を三箇所開けるだけなので、お腹を大きく開く方法よりも負担が少ないこと。よって、痛みが少なく回復が早いこと。なにより、先生は17年間の腹腔鏡手術経験を積まれていたので安心してお任せしました。

手術の当日、まず 鎮静剤の注射を打ちました。怖がって ブルブル震えていたのですが 病院の方針で鎮静剤が効くまで抱っこしてやれたので本人も安心の様でした。大人しくなってきた所で 看護師さんに預け一旦帰りました。

そして夕方、麻酔が覚めた頃電話をいただきお迎えに行きました。眠たそうに まだ ぼや〜っとした状態でしたが、痛がっている様子もなく落ち着いていました。先生にも看護師さんにも大丈夫だったと言って頂き、本当に安心しました。

帰りの車でも まだ眠いようでぐっすり寝ていました。帰ってからも 痛がることなく、朝までよく寝ていました。朝起きるとカラーを付けられて、体に腹帯が巻かれた状態に初めて気づいた様子で 「この服なに? 脱がして!」と言いたそうな顔して、走り回ったり転がり回ったり。

傷が開かないかとドキドキしてました。トイレの為に近くを散歩に出かけましたが、いつも通りグイグイ引っ張っても痛みは全くない様子でした。食欲もいつも通りにあり、麻酔の後なので指示通り半分にしましたが完食でした。

本人はいつも通りのつもりです。ただ、なぜこの格好なのか...そこだけは納得出来ない様子でした。安静にさせる為にゲージに閉じ込めていましたが、不満そうでした。傷を気にすることもなく、翌日の朝から元気過ぎて 心配するぐらいでした。4日目の傷チェックも問題なく、10日目の抜糸まで無事に過ごすことが出来ました。

費用は加算になりますが、それだけこの子にとって一番の方法を選べたと思っています。いつも先生は 動物たちにとって一番良い方法を考えて下さいます。今回も安心してお任せすることが出来ました。先生、看護師さん、りんに優しく接して頂いてありがとうございます、本当にお世話になりました。

●3日後
当院では、手術後3日目の腹帯交換、10日目に抜糸の流れで行っています。
腹腔鏡の手術であれば、切開創は僅か5oですので、痛みが少ないのはもとより、いくら暴れてもその創口から臓器が飛び出すことが無いので安心です。

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●10日後(抜糸)
無事に抜糸(外科用ホッチキス除去)が終わりました。

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