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2016年06月19日(日)
鳥の腫瘍 [News]
●ピヨコ 4歳 セキセイインコ ♀
昨年から発見されていた尾脂腺における腫瘍がいよいよ大きくなり、気にして嘴でつつくことで出血が止まらなくなっていました。この度、覚悟を決めて決死の切除にトライしました。
●凍結手術
炭酸ガスレーザーで除去を試みたもの、腫瘍塊が大きく、その都度出血が起こります。途中から液体窒素による凍結手術(約−20度)に切り替えることにしました。
約1時間30分にわたる処置でした。一番の問題は、凍結溶解後の腫瘍塊からの持続的な出血でした。染み出てくる血液すべてを丁寧に止血する作業が続きました。この間約1時間。
●覚醒直後
こびりついた便と羽を整理すると、随分とこじんまりとしてしまいました。徐々に壊死が進み約2週間で腫瘍が完全溶解する予定です。
状態が悪い中、冷冷の手術でしたが、無事に終了し安堵しました。
●7日後
7日後にご無事な姿で来院されました。腫瘍はほぼ壊死(お尻についている黒い殻)して、数日後には落ちると思われます。インコか?ひよ子か?分からない姿になりましたが、出来物が取れて元気になることが何よりです、もうひと踏ん張り、頑張ろうー!
●1ヶ月後
嘴の矯正とエネルギー充電に来院されました。尾の部分から羽が生え出し、ヒヨコから本来のインコへ再生しつつあります。(笑)
いたって元気で、絶好調だそうです。
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14時51分