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2017年03月18日(土)
犬のマイコプラズマ性気管支肺炎 [News]
●リトル ♀ 8歳 プードル
主訴は「咳き込む」でした。約1ヶ月半前から症状が始まり、当初は良く吠えること、そして頚部の軽い圧迫で咳がでることから気管虚脱を疑い治療を進めていました。しかし、咳は変わらず、食事アレルギーもあることからアレルギー性肺炎も考慮していましたが、徐々に進行している感がありました。
●レントゲン撮影と病原体検査
肺で捻髪音が聴取されたことから、レントゲンを撮影しました。肺野にはドーナツ状のサインがあり、気管支肺炎の様相で、さらに波動測定で病原体(マイコプラズマ)を疑いました。
抗生剤と抗菌漢方薬の併用が始まりました。飼い主さんが薬を飲ませれない(実は、飼い主さんには凶暴で咬みつく)ので、仕事終わりの夕方に投薬のみに毎日通っていただくことになりました。
●1ヶ月半経過
薬は非常にゆったり効果がでました。急性炎症を表す数値も徐々に低下(CRP;2.5⇒1.5⇒0.5)し45日目には、正常に復したので、最終確認のレントゲン撮影を行いました。
咳は全くなし、そして、波動検査でも病原体は白に変化していましたので投薬を中止しました。
●飼い主さんに拍手
毎日、毎日、薬の投薬だけに根気よく通っていただき有難うございました。薬がヒットして徐々に咳が治まっていったことで、飼い主さんのモチベーションも上がり、笑顔で通っていただいたことに心より感謝申し上げます。できれば、これを機会に躾をやり直し、自宅で投薬できるようになれば良いですね(笑)。病原体は酸化環境を好みます、これより活性酸素の発生をできるだけ抑える酸化対策を試みて病原体の寄りつかない体質改善を行うことが何よりも必要であります。
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11時13分