広島県呉市「石崎動物病院」

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2017年12月11日(月)

猫の喉頭蓋の腫脹と全抜歯 [News]

●ミミ 日本猫 12歳 ♀
口内炎の痛みにより食事が4日前から全く取れず、ご検討の結果3日後に歯を抜く処置を行うことになりました。野良猫ちゃんのために抜歯処置後は暫く入院することになりました、術後10日目からは徐々に食欲が出てきて順調な経過でした。

スタッフからどうも呼吸状態がおかしいと報告がありました。呼吸抑制から上部気導に異常があることを感じさせました。野良ちゃんのため、十分に触らせてもらえませんし、喉の観察は到底できません。よって、鎮静後にレントゲン撮影を行いました。レントゲンの映像は、喉の入り口に何か閉塞が生じていることを示唆していました。

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●喉頭の腫脹
鎮静を追加して喉を観察しました。
右側の口頭蓋部分が著しく腫脹し、呼吸はそのわずかな隙間から行っている状態であることが分かりました。その部分の細胞を採取し染色、そして、時間的猶予がないので、緊急一時気管切開術を行うことにしました。

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●一時的気管切開術
7日後に挿入していたチューブを抜去したところです。
喉の腫れは治まり、正常に呼吸できることを確認してチューブを抜き取りました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●7日後
なかなか心を許してもらえませんが、口内炎は消退し、食欲安定、呼吸状態良し、来週には帰宅予定です。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

15時22分


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