News
2017年12月19日(火)
猫の眼窩下膿瘍 [News]
●日本猫 17歳 はな ♂
「数日前より顔が腫れだした!」主訴で来院されました。怒って触らせてもらえませんので、波動測定で大まかのところを把握して鎮静後、血液検査を行い状態を再確認して全身麻酔をかけさせていただきました。
左目下が大きくはれ上がり、波動感がありますので液体が貯留していると思われました。切開すると嫌気性菌が原因と思われる大量の膿がでました!
●他にも
左上顎の犬歯部はすでに折れてありませんでしたが、その深部を探ると食塊と異物で結石を形成していました。(黄色矢印)
犬歯奥の鼻腔(黄色矢印)から出てきた長年の堆積物の一部です。
後方の顔の腫れは、第四前臼歯側方からの感染でした。性格と年齢的なことを考慮して抜歯を行いました。(青色矢印)
●縫合
左右の犬歯部分を洗浄縫合し、左奥の前臼歯部は一部を排液の為に開放したままとしドレインチューブを装着しました。
●翌日
気分が良くなったのか、昨日とは別人で頭をなぜなぜさせてくれます。17歳の高齢ですので、本日はもう少し点滴を行い明日帰宅していただく予定です。
ご無事で一安心。
歯の処置をすると性格が変わることがあります、その理由はいつもいつも口が痛くて憂鬱で、イライラしているからなのです。★★★
08時42分