広島県呉市「石崎動物病院」

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2018年06月05日(火)

犬の口腔内腫瘍 [News]

●なな 11歳 ♀ ダックス
口腔内の腫瘍は、春の定期健診時に見つかりました。
その他、身体検査では、特にお腹(上腹部)の張りが気になりました。
手術前の血液検査では、ALP>3000、ALP負荷試験2978、コレステロール450、Fib608でした。この数値の意味は、副腎皮質機能亢進症(クッシング病)ストレスによる負荷(コレステロールの上昇)と炎症の存在であると解釈しました。
お腹の肥大は上記の病気により肝臓が腫大し、筋肉の弾力性が失われているためと思われます。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●腫瘤切除
腫瘤周辺の組織を含めて除去し、その下の骨の一部をハイスピードドリルで除去しました。

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●修復
切除した穴を粘膜フラップで被い縫合しました。

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●病理結果
組織診断は棘細胞性エナメル上皮腫、以前はエプリスと呼ばれていた腫瘍で、良性に分類されていますが、時に広範囲に浸潤することがあります。
組織周辺の切除部位は完全でしたが、定期的な観察は大切になります。
何より、今後は、副腎皮質機能亢進症の治療と併せて、病気にならない、さび付かない生き方の改善(食事、水、住環境)が必要です。
気づいてもらえれば良いのですが、、、、。

08時08分


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