広島県呉市「石崎動物病院」

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2018年09月23日(日)

犬の細菌性肝炎 [News]

●もも 18歳 ♀ プードル
この度の災害で避難時から体調が崩れ出したそうです。避難所では、まったく食事を取らなくなり4日経過した時点で来意されました。

身体検査では、明らかに体が黄色く変色しているのが分かり、著しい肝障害があり黄疸が発生していることを疑がわせます。
早速行った血液検査では、肝酵素(ALT>1000、ALP>3500)が振り切った状態で、強い急性炎症(CRP>7.0)がありました。腎臓と蛋白質量は正常。

周波数測定では、重度の肝障害とバクテリア感染が疑われました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●抗菌処置
周波数測定でヒットする抗生物質を選択し処方しました。
それから数日で食欲がもどり7日後には元気も依然と変わらなくなりました。
1カ月後の血液検査では、相変わらず数値は振り切ったままでしたが、黄疸はほぼ無くなりました。
更に1カ月後、数値は測定可能となり、黄疸の数値は正常。
肝酵素は正常の倍、軽度の炎症がありましたが、長期の抗生物質の副作用を心配して中止にしました。

7日後、「ご飯を食べなくなった!」と、
今度は以前より重症な立てない状態で再来院されました。
血液検査では、2カ月前の状況より悪くなっています、周波数測定では同じくバクテリアの感染を感じます。
再び、測定をして抗生剤を選択(以前と同じでした)、加えて抗菌漢方薬を開始しました。

抗生剤を再開して5日後、「一人遊びではしゃぎ、ご飯をお変わりするようになった!」と嬉しい知らせを頂きました。

●反省点
肝臓と言えば、15年前に特に肝臓の組織検査をしたくて始めた腹腔鏡でした、5oの穴からお腹の中の組織検査、細菌培養を行っていました。
しかし、残念ながら肝臓組織からの細菌培養はどうしても空気と接触してしまうため難しく正確な結果が得られないことが分かりました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

その後、私はドイツの周波数測定器と出会い組織検査にかわり判定していますが、とても良い感触があり細菌、真菌、ウイルス、寄生虫感染が分かります。
この度の細菌性肝炎には、いつまで抗生剤を使用するか?の投与期間に迷います、さらに抗生剤の使用が嫌いな私は早く止めたくてしょうがない訳で、CRP、白血球数、周波数測定と合わせながら慎重に継続期間判定を進めていかないといけないことが分かりました。感謝

10時09分


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