広島県呉市「石崎動物病院」

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2019年10月25日(金)

猫の膀胱炎と子宮蓄膿症 [News]

●アジ子 ♀ 10歳 日本猫
主訴は調子が悪いでした。
身体検査では、痩せていること以外は問題がありませんでした。

しかし、バイオレゾナンス周波数測定では、病原体感染、膀胱炎、胃の障害、アレルギーが見つかりました。薬を受け付けないので止む無く長時間型の抗生物質を使用しました。

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2日後には調子が良くなり、家で走り回る程元気が出てきたそうです。
その際の周波数測定では、大腸菌感染による膀胱炎が軽度に改善していました。さっそく食欲が出てきたので飲み薬に切り替えました。

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14日後、調子は順調で血尿も無くなっていましたが、再び食欲不振、血尿、歩き方がおかしい主訴で来院されました。
血液検査を行うと白血球が増加しています、膀胱炎の再発かとも思いましたが、本院で超音波検査をしていただくよう伝えました。

●超音波検査
超音波検査では、異常が直ぐに分かりました。正常腹部に存在する液体は、胆嚢、膀胱、腸管しかありません、膀胱(赤◇)の横に同様に存在する液体の袋は腸管以外に存在しないので異常(黄⇒)となります。腸閉塞で液体貯留もありますが、層状形体が特徴で鑑別は可能です。

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●手術
超音波像の通り、膿が沢山たまった子宮が出現しました。通常通り、卵巣と子宮、子宮頸管を切除し閉腹しました。

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●術後
術後、5日間は全く食事に目をくれませんでした。
アレルギーが発見されたため、胃腸障害を改善させる目的でアレルギー食を与えましたが見向きもしてくれません。

猫ちゃんの場合は、そう簡単には食事変更ができません、小さい頃に食べた食事がインプットされ、途中からの変更を行うことには難しく、かなりの時間を要します。
6日目にしぶしぶ一口食し安心しました。

今回は、膀胱炎と子宮蓄膿症の合併でした。
反省すべきことは、費用セーブと分院での診察のために超音波検査が遅れてしまったことです、また、膀胱炎との併発があり、一旦は抗生物質で膀胱炎が落ち着いてしまったことで、子宮蓄膿症の発見が遅れてしまったことです。

その後、元気になりました。
しかし、追加検査では、アレルギーの影響による胃腸障害に加えてインスリン抵抗性、ミトコンドリア、リボソーム障害が発見されましたので現在治療継続中です。

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15時17分


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