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2019年10月16日(水)
犬の会陰ヘルニアと睾丸の腫瘍 [News]
●一休 コーギー ♂ 11歳
便が自力で出たり、閉塞した際は病院で便を取り出し、何度か望みを持ちながら手術に踏み切れず3か月が経過しました。今回ようやく決心がつき実施することになりました。
●腹部腫瘤と超音波
手術の為に麻酔をかけた際、腹部の異常に気付きました。本来であれば触診の段階で気付かなければなりませんが、普段あまり触らせてくれないのが仇になりました。
慌てて超音波検査を行うと、腹腔内に残留している睾丸の位置に腫瘍と思われる像が浮かび上がりました。
●ヘルニア整復と睾丸腫瘍の摘出
会陰ヘルニアは尾が無いのでやりやすいようなやりにくいような感じで定法通り行いました。
飼主さんの希望で病理検査には提出していませんが、睾丸の腫瘍はセルトリ細胞腫と思われます。睾丸は常に冷やされた状態でなければならないのですが、腹腔内で温められた状態が続くと腫瘍化することがあります。
ヘルニアの手術前に開腹で切除しました。
左側が正常な睾丸、右が大きく増殖(6×9p)した腫瘍です。
●今後
兎にも角にも腫瘍が出来たということは、酸化と免疫の低下が存在します。腫瘍を取り去れば終わりではなく、これからが新たなスタートになります、もちろん活性酸素を大量発生し著しい酸化をまねく抗癌剤は使用しません。
酸化の詳細原因、糖質過多の状況、松果体、視床下部などの間脳障害を調べその元の元の改善に努力しなければなりません。その改善がなされた時点で免疫が正常に復し初めて安心して暮らせるようになるのです。
食事の重要性も忘れてはなりません、まさに「食は血となり肉」となる元であり、本来遺伝子的に食べるべきもの、個々の現在の体質(陰、陽、湿、乾、虚、実)を精査してアドバイスしています。
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20時08分