広島県呉市「石崎動物病院」

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2021年03月28日(日)

ノミ・ダニ駆除薬を積極的に勧めない理由 [News]

●ノミ、ダニ駆除薬
これからノミの季節が到来しますネ。
皆さんは、安易にノミ駆除、幼虫、卵発育抑制薬を投与していないでしょうか?

そもそもノミ、ダニ駆除剤は作物に付く虫を駆除するための農薬なのです。ノミ、ダニなどの昆虫をを駆除して動物、人間には害がないと謳っていますが、わかりやすく簡単に言えば「自分の体に農薬を付けますか!?」です。

ノミ感染はノミによるアレルギーや消化管に瓜実条虫の感染がおこります。ダニでは血液中に寄生するバベシア原虫による貧血、最近は人間で話題となっている重症熱性血小板減少症などの問題を引き起こしています。

しかし、上記の問題が存在するとしても、日常的に化学物質を皮膚に刷り込む行為はお勧めしていません。

画像(330x210)・拡大画像(471x301)

●駆虫薬の歴史 
日本で化学合成された農薬使用は戦後で、DDTやBHCなどの有機塩素系農薬であった、戦後まもなく頭に住み付いたシラミの駆除として白い粉散布していた古いTV映像を思いだします。

しかし、毒性が強く1980年代に使用禁止となり、新しく登場したのが有機リン系殺虫剤でした。昆虫の神経に作用し殺虫するもので、人間には害が低いと言われましたが、ヨーロッパでは禁止されました。おかしなことに日本では未だによく使われています。

次に登場したのがネオニコチノイド系殺虫剤でした、ミツバチが群れごと消えることで問題になって以降、ヨーロッパはじめ禁止する国が相次いでいるのにかかわらず日本は緩和しています。

※本当は危ない国産食品 奥野修司氏 新潮新書引用

●安全性
ネオニコチノイド系殺虫剤は哺乳類には毒性が弱く、昆虫にはその数千倍も毒性が強いので安全と言われていますが、代謝産物となると昆虫と哺乳類では毒性が逆転するものもあるそうです。代謝産物は全てにおいて調べられてはおらず、また他の化学物質と合わされば発癌、神経毒性の発現、免疫細胞の低下などは誰もわからないのです。

●当院の駆除薬と使用条件
当院で準備しているのは、ノミ用にネオニコチノイド系殺虫剤のイミダクロプリドとピリプロキシフェンの合剤のアドバンテージプラス。
ダニ用にフィプロニルとメトプレンの合剤のフロントラインプラスがあります。

フロントラインの方が毒性が強く、ノミだけの駆除であればアドバンテージを提供しています。

しかし使用条件があり
それら寄生虫により重度の問題を起こしている場合のみ使用し、例えば数匹のダニであれば直接除去、あるいはそのダニにのみ駆除薬をつけることをご指導しています。その際にはバイオレゾンナンスの事前測定で肝臓、腎臓の評価、そして安全性における相性測定後にお渡ししています。

●ご提案
未知の危険性のある駆虫薬を付けるのではなく
以下の方法をご検討ください。
@ノミ取り櫛で除去する
Aダニ取りセットで除去する
Bビール酵母を毛に刷り込む(当院で準備可)

19時30分


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