広島県呉市「石崎動物病院」

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2021年04月07日(水)

私がワクチンを積極的に勧めない理由 [News]

●ワクチンの仕組み
ワクチンは、簡単に申し上げれば病原体を不活性化あるいは弱毒化して体に接種し、免疫反応により抗体を作り出し、その抗体で身体を守る方法です。

生まれた子犬子猫は母親からの抗体である移行抗体を受け継いでいます、この抗体は子供たちを感染症から守りますが、抗体がある時期にワクチン接種を行うとそのワクチンは無効となります。

通常親からの移行抗体は生後8〜12週で無くなるので初年度の最終ワクチンは16週齢以降とします。その後は追加接種を1年後にし、その後は3年ごとに接種を行うのが、世界獣医感染症学会の推奨プログラムです。

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動物のケースでは、人間ほどの悪い保存料(水銀など)が入っていないことで一安心ですが、15年前から漠然と毎年ワクチン接種することに疑問が生じ3年間を通じてワクチン接種の必要性を調べました。

●ワクチン抗体検査
今から12年前、世界獣医感染症学会の推奨プログラムが本当なのかと犬600頭、猫120頭を3年間に渡り抗体測定をおこないました。結果は毎年ワクチン接種を必要としたケースは犬も猫も約35%でした。残りの約65%は毎年のワクチン接種が必要ないことが分かりました。

上記の結果から、当院のプログラムは以下を設定しています。
@初年度:16週を最終接種とする
A2年目:初年度から1年後にワクチン接種
B3年目以降:毎年の抗体検査
 ※明らかに抗体が高値の場合は3年後に抗体検査



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●過去の抗体検査調査
Searchで 抗体検査の報告書 
と検索してください。
犬と猫の3年間の抗体調査が分かります。

●ワクチンも異物、よってシンプルに
病原体は体にとっては異物、よそ者です、さらに保存料が同時に打ち込まれます。こちらも体にとってはよそ者です。
免疫細胞は律義にも休むことなく、体に侵入した異物に対して直接攻撃を加えたり、抗体を作ります。

身体に入れる異物はできるだけ少ないに越したことはありません。
世界獣医感染症学会が推奨するコアワクチンは
@ジステンパーAパルボBアデノです。
現実にコアワクチンをカバーするとなると最低限度5種ワクチンの選択になります。

上記の理由から
当院のワクチン接種は5種あるいは3種を接種しています。
そして漫然と接種するのではなく、抗体検査結果に基づいて判断しています。

05時18分


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