広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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2008年12月08日(月)

突然、頬が腫れました! [News]

パピヨン ♂  6歳
「突然眼の下が腫れてきた!」と来院されました。

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一見、眼の問題の様に見えますが、老齢犬で良く発生するこの原因は、歯の根っこ先端部分が感染し、膿がたまる病気です。
多くは、歯石がたっぷりとついていますが、なかには、歯は奇麗だが根の部分のみに感染が発生するケースもあります。
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左眼の下が腫れています。

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治療法は、抜歯です。
根冠治療もありますが、ほとんどのケースで抜歯になります。
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左側2本の根は、奥まで歯石が入り込み、1本の根でのみ付着していました。歯石が入り込んで根の先で膿瘍を形成して、上の写真のように眼の下が腫れてしまいました。

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予防は、歯石をつけないことです。
また、着いてしまった場合には、早期に歯石を除去して、根の部分に歯石を侵入させなことが肝要です。
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まんべんなく、歯石が付着しています。

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問題の第4前臼歯です。
周囲の歯にも、多くの歯石が見られます。

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歯にかぶさる歯石を除去すると、根まで歯石が侵入しているのが分かります。(黒い部分)
通常、2〜3mm程度しか、歯肉のスペースはありません。

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しかし、プローブ(探子)が奥までしっかりと入り込んでしまいます。(約2cm)
つまり、歯茎と骨膜の接触がなくなり、奥まで歯石が侵入してスペースが拡大し、先端の膿瘍とつながっていることが分かります。

ということで、歯石が付きにくい生活(生肉を食べる)と定期的な歯の検診を行い、早期ケアーを行うことがこの病気の予防につながります。(11月〜3月が当院、歯石クリーン推進月間)
いつまでも、白い歯を残せるように頑張りましょう!

10時57分


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