広島県呉市「石崎動物病院」

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2009年03月07日(土)

「付き添い」のはずが・・・。 [News]

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●2月16日 
ヨークシャテリアのシャリホツちゃんは「年なので出来るだけ痛い思いをさせたくない。」「TVで見て、腹腔鏡による不妊手術が良さそうなのでお願いしたい。」と来院されました。
初診でしたので、まず全体の身体検査をさせていただきました。すると・・・「あれれ?」雑音が聞こえるではありませんか。早速、胸部の超音波検査へ進みました。
ここのところ久しく見てませんのでしたが、フィラリア虫体らしきものを発見!まさかとは思いましたが、ご覧のとおりです。
続いて腹部も検査させていただくと、脾臓の腫瘤が発見されたのでした。

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四腔断面

●上下の写真で、左の白い点状に見えるのが、フィラリア成虫です。

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大動脈断面

●発見されたシャリホツちゃんの脾臓腫瘤です。

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●付き添いで同行したモクレンちゃんも念の為に身体検査をすることになりました。そして、心配なので一応、腹部の超音波検査を行いました。すると、膀胱内に異常な像を発見!膀胱に針を刺して尿を採取し、検査した結果「多くのスツルバイト結晶」を認めました。

▲スツルバイト結晶とは、犬の膀胱結石の原因の一つです。


●白いもやもやした映像が膀胱内結晶です。

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●早速、結晶を溶解する食事と抗生剤の投与を始めました。
下が7日後の超音波像です。以前は見るからに汚れていた膀胱でしたが、今回は、見事に綺麗な状態になりました。

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●学んだこと
・・・と言うことで、無症状であっても、超音波検査をすることで、今回のような脾臓内の腫瘤、膀胱内結晶が発見されることがしばしばあります。
いつも、うるさいぐらいにお伝えしますが、定期的な超音波検査の大切さをどうか認識して欲しいと切に思うのです!

●心臓に虫が入ったままのシャリホツちゃんの経過は、次回お伝えする予定です。

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シャリホツと付き添いのモクレン


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16時17分


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