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2010年05月06日(木)
外科:慢性外耳炎による「できもの」 [News]
●メイ♀シーズー 12歳
メイちゃんはアトピー性皮膚炎で苦労している、とっても優しい女の子です。数年前に慢性外耳炎が進行して、耳の入り口に小さな「疣状のもの」ができてしまいました。
●3年後
小さかった「できもの」も3年間放置すると、耳の入り口を塞ぎ外耳炎を繰り返すようになりました。いよいよ飼主さんも決心を固め今回の手術に踏み切りました。
●切除した物
これが入り口をふさいでいた出来物です。
この出来物を切除した後に、耳の奥を観察すると、さらに奥にできものが見つかりました。それも炭酸ガスレーザーで除去したので、これで耳道がしっかりと開通しました。
原則的に切除した組織は、病理検査へ提出します。
●炭酸ガスレーザー
このタイプの出来物を切除するのに役立つのが、水分を蒸散させ、炭化(炭状)させる炭酸ガスレーザーです。切除部位は、電気メスなどと比較すると熱ダメージが少ないため腫れが少なく、痛みも少なく治りも早いです。とても便利で優しい機械です。
「もっと早く切除すれば良かった・・・・。」と飼主さんは言われます。そのとおりで、異常を見つけた時が「旬」であり、年だからと経過観察していると、さらに出来物は大きくなり、待てば待つほど年齢を重ねて危険性が高まる事を忘れてはなりません。
09時30分