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2010年06月26日(土)
外科:草刈の時には、留守番させましょう! [News]
●ヒューガ 11歳 雄
飼い主さんは、ヒューガちゃんといつも一緒に仕事に出かけているそうです。この度、草刈りをしている際、草にまぎれていたヒューガちゃんのお尻を刈ってしまったのでした。
傷は、ずいぶんと深いようです。まずは、血液検査と身体検査で全身状態を把握して麻酔をかけました。
●砂と草
太っているのが幸いして、深い傷でしたが、お腹まで達していませんでした。(ここでは、その写真は載せるのをやめました)しかし、たくさんの草と砂を取り除くのが大変です。外傷の原則は、6〜8時間以内に傷を処置すれば感染を防げます。ヒューガちゃんは受傷後3時間ぐらいでしたので、正しく処置すれば化膿を防げると思います。
●術後
砂と草を取り、その後大量の液体で傷を洗浄しました。そして、排液用のチューブを5本装着して終了しました。
お腹の半分を占める傷でしたので、術前、術中、術後の疼痛管理が傷の治りを左右します。
●その後
その後、数回の包帯交換を終え、傷は化膿することなく、抜糸も無事に終わり、心配した機能障害も無く完治しました。
歯もかなり凄かったのですが、この度は緊急事態の傷を最優先して次回にまわすことにしました。この歯も常に感染巣となるため、特に年寄りにとって、放置しておくことは恐ろしいことです。
●教訓
とにもかくにも、草刈時には、犬を連れていかないように注意しましょう!
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08時47分