広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

News

RSS1.0


2010年07月04日(日)

犬の肛門嚢の破裂 [News]

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●チェリー13歳 キャバ
キャバリアという種類は、心臓病になりやすいと言われています。チェリーは左と右の心臓の弁、肺動脈弁の逆流が認められます。
今日は、定期的な心臓の検査を行う日です。レントゲンと超音波検査を行い、定期的に心臓の大きさ、逆流状況、収縮力などを観察していきます。

●あれ?肛門腺破裂!?
心臓の検査では、チェリーちゃんはじっとしていないので、いつも鎮静をかけてじっくりと見させていただいています。今日は心臓の検査と肛門腺を絞るリクエストをいただいていたのでした。しかし・・・・肛門を見ると赤く腫れあがっているではないですか!?

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

肛門腺とは、匂い袋とも言い分泌液が溜まる肛門の4時と8時の方向に位置する袋です。スカンクは、この分泌物を放出して敵を撃退します。同じく犬、猫にも存在します。この袋が感染あるいは閉塞することで、破れてしまうとこの様に腫れあがってしまいます。


画像(330x247)・拡大画像(640x480)

洗浄後、分泌液が下側に見られます。

●処置
急ぎ心臓の検査の前に局所麻酔を施し、切開と洗浄を行いました。通常、治癒までに約10日を要すると思います。この破裂を予防するには、定期的に袋を絞るか袋を切除する方法があります。多くの方は、定期的に絞ることを選択されます。

よくある病気なので、お尻を引きずる症状があれば肛門腺の溜まり具合を確認することを忘れずに、また、分らなければ急ぎ病院へ来てくださ〜い!


関連タグ :

19時46分


ページのトップへ

  • お問い合わせ
  • スタッフ募集
  • 石崎動物病院の日々

検索

キーワードリスト

最近の記事

リンク集

powered by a-blog

[Login]