広島県呉市「石崎動物病院」

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2010年07月13日(火)

骨盤拡張術 [News]

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●猫の巨大結腸症
巨大結腸症は、拡大した結腸に大量の便が停滞している状態で、ほとんどが後天性です。主な原因は、交通事故などにより骨盤骨折が生じ結腸が圧迫されて、その手前で大きくなってしまいます。また、原因不明で突発性の場合もあります。

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術後のチビ

●チビ11歳 日本猫
チビちゃんは、10年前に自家骨を使用してで骨盤拡張術と拡張しきった直腸を切除する手術を行いました。3年前よりふたたび便が溜まり腸が拡大するようになりました。そして、麻酔下で便をとりだす作業が数年続くことになりました。高齢で2度目の手術になるので、なかなか踏み切れずにいましたが、この度、飼主さんの覚悟が決まり、再手術になりました。

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●巨大結腸症の治療
便を緩くする薬、食事などで対処しますが、反応の無い場合には、結腸切除術、骨盤拡張術を行います。
チビの1回目の手術は、異物で無くできるだけ自分の物でという考えで、チビの骨を利用して拡張しました。しかし、7年間の間に吸収されてしまい再び狭窄をしてしまいました。今回の2度目の拡張手術は、骨盤の真中に特殊プレートを挿入して固定することにしました。

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●成功、成功!
3年前から自力で大きな便が出たことが無かったチビですが、今回の手術後初めて「モアイ像」の様な巨大な記念すべき便を出すことができました。まだ、少し足に浮腫が残っていますが、これは、数日後に無くなると思います。

手術の成功に乾杯!そして、今後のチビの人生が快適であることを祈って、再び乾杯!


 


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07時06分


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