広島県呉市「石崎動物病院」

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2010年07月29日(木)

全耳道切除術 part 2 [News]

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●両側慢性外耳炎
ロッコ、柴犬、9歳、♀。1か月前から耳を痛がっていると来院されました。耳切除を薦めましたが、点耳薬でなんとか治したいとの希望でした。しかし、3週間後、改善が全く見られない為にこの度の手術に踏み切りました。

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●手術
今回は、耳道が石の様に硬く大きくなっていたので、鼓室(鼓膜の奥の部屋)まで到達するのに時間を要しました。鼓室を綺麗にして、個室の骨を部分的に切除し、個室内の堆積物を除去し、そして、耳垢分泌物の細菌培養を行い、排液チューブを装着して終了しました。

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●切除した耳道
石のように硬くなった耳道です。
左右ともに石でした!

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●術後
排液チューブを抜いた5日後の写真です。
痛みも随分とおさまり、少し不機嫌ですが、長い間の苦しみから解放されるのももう少しです。

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●形成後の耳道
最初の写真の様にボコボコしていた耳の入口は、この様にすっきりしました。今後は、痒みで苦しむことは無くなります。お疲れ様でした!

●まとめ
慢性外耳炎の多くは、アトピーなどの基礎疾患が関与していることが多いですが、放置すると慢性化してしまいます。そして慢性化が進むと鼓膜が破れ鼓室まで耳垢が溜まってしまいます。管理のできない慢性化した外耳炎は、手術行うと炎症が無くなり、通院の必要が無くなりますのでお勧めかもしれません。耳を取る手術と言うと皆さん吃驚しますが、見た目の外観は、ほとんど変化は見られません。
慢性外耳炎でお困りの方、一度ご相談ください。


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09時56分


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