広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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2010年09月22日(水)

「小さなイボがこんなことに」の続き。 [News]

●アメリカンコッカースパニエル、11歳、♂、ジョイ
先ずはじめに、ショッキングな写真でスイマセン。
皆さんに注意を呼び掛けるつもりで、あえて載せました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

4年前から全身にイボができはじめ、この春から一部が巨大化したそうです。手術をお勧めしましが、なんとか手術をせずに治したかったそうで、出血がひどくいよいよ管理ができなくなって来院されました。

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●足にも
足にも同じような病変が存在しました。頭よりさらに広範囲です。

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●凍結療法
何といっても血液のついた毛で固まってしまった患部を綺麗にすることに時間を要しました。切除も検討しましたが、あまりに患部が汚れているので(蛆も住んでいた)先ずは、凍結で腫瘍を小さくし、周辺の皮膚も落ち着いた所で、切除手術をすることにしました。上手くいけば手術をしなくても済むと思います。

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●足も同じく
周辺を綺麗にして、頭と同じく凍結処置をしました。凍結処置は、組織を−20度に凍らせて壊死させ、脱落させる方法です。

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●別人
約2週間すると、この出来物が取れる予定です。暫くの間は、組織が壊死することで、再び汚くなりますが、少しの辛抱です。顔を触ると咬みつくのでまったく管理ができなかったようで、処置前は目がどこにあるのか分からない状態でした。毛刈り、洗浄を繰り返し、そして、炭酸ガスレーザーによる多数のイボ取りを行い、見違える様に可愛い顔になりました。

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●足も綺麗に
足周辺も同じく、血液の付いた毛玉でとことん覆われていました。1時間もあればと思っていましたが、この全ての作業に4時間も費やすことになるとは・・・・処置後の麻酔の覚めは驚くほど速く、飼い主さんも再会時に大喜びで、当日の夜に元気に帰宅しました。これから2〜3回麻酔を行いながら、体全体を綺麗にし生まれ変わる予定です。続く・・・・。

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●2週間後
2週間後の映像です。腫瘤の大きさは、1/4程になり、匂いはほとんど無くなりました。

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●同じく
足も凍結した組織は脱落壊死して無くなりました。いつも頭と足からかなりの出血があったそうですが落ち着きました。暫く飼い主さんの都合がつかないので10月になってから処置を継続していきます。
続く・・・・。


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09時26分


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