広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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2010年11月23日(火)

予想以上にに深手でした。 [News]

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●シャム 1歳 雄
今朝血だらけで帰ってきたそうです。
慌てて来院され、応急的に止血、消毒、抗生剤を投与し午後の緊急手術に無理やり組み込みました。飼い主のおばあちゃんも何とかしなければ思ったのでしょう深く切断された血だらけの足にバンドエードが一枚貼付けてありました。

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●深い切傷
血液検査で異常が無いことを確認し、麻酔に入りました。飼い主さんは毛の生えた状態でしかみていませんので、皮膚を縫えば終わる程度に認識していたと思いますが、毛刈りをすすめ良く観察すると、皮膚、筋膜、筋肉、腱、神経と断裂していました。交通事故、喧嘩ではなく、鋭い例えばトタンの様な物に引っかかり切れてしまったことが考えられます。

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●接合
さらに、洗浄を繰り返し、顕微鏡を用いて注意深く状況を観察しました。切断されていた4本の腱、神経、筋膜と慎重に相手を捜し、縫合を行いました。そして、骨にそわせて2本のドレインを装着しました。

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●術後
何事もなったように閉じられていますが、ずいぶんと苦労をしました。
排液がみられなくなったところで、ドレインを外します。

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●固定
腱を縫合しているので、足先を伸ばして欲しくありません。バンテージを装着し案定を保ちました。神経がいかに回復するかが問題ですが、前向きに期経過を観察したいと思っています。
この度は、受傷後に帰ってきたから良かったものの、飼い主さんに発見されなければ、動脈からの出血が止まらず、生死にかかわっていた出来事でした。
まずは、お疲れさまでした。


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16時42分


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