広島県呉市「石崎動物病院」

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2010年11月29日(月)

腹腔鏡による卵巣子宮摘出と乳腺腫瘍 [News]

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●病歴
3年ほど身体検査を受けられていなかったのが残念ですが、最近飼い主さんが乳腺に塊があることに気づかれました。乳腺腫瘍は、既に当ホームページでおなじみですが、飼い主さんの認識は3個の塊でしたが、麻酔後に毛刈りをして精査してみると11個の塊が発見されました!

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●腹腔鏡による摘出術
前回のページ同様、お腹を気体で膨らまし、5mmの切開から鉗子とメスとカメラを挿入し、お腹の中で手術を行いました。陰部が腫れていたので、卵巣の異常は予想通りでしたが、変則の卵巣がかなり大きく、お腹の外へ取り出すのに少し大変でした。

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●子宮と卵巣
摘出した卵巣と子宮です。左右を比較すると分りますが、片側のみ卵巣の腫大、子宮の拡大が観察されました。

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●術後
乳腺腫瘍の切除方法は色々なパターンがありますが、今回は、個々が小さく孤立していることからそれぞれを局所切除しました。この切開創の一部は、腹腔鏡による卵巣子宮摘出用の挿入穴として用いています。つまりそれにより、皮膚切開創の範囲を縮小することができます。

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●腫瘍
個々の腫瘍それぞれを病理検査へ提出し、それぞれの良性、悪性の判別と切除範囲を調べます。もし、完全切除がなされてなければ、残念ながら再手術を加えることになります。写真にはありませんが、ソケイリンパ節も一緒に切除し、検査に提出済みです。
結果が良ければ嬉しいのですが・・・・。


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21時24分


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