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2011年09月24日(土)
ハムスターの断脚 [News]
●ハムスター 3歳 リボン ♀
右後ろ脚にできた腫瘍に最近気づかれたそうですが、既に巨大化していました。足を落とすことをお勧めしましたが、麻酔のリスクをお話しすると、なかなか踏み切れずに検討の日々が続きました。
しかし、数日もすると腫瘍部分を自らかじり、大量出血で意識消失状態で来院されました。もう迷っている段階ではないので、脚をかじらないように保護して、快復を願って7日後に手術の予約を入れました。
●ハムスターの麻酔
当院では、ハムスターの麻酔は、先ず酸素化を十分に行い、それから、ガス麻酔(セボフルレン)吸引で行います。消毒の為に人間と同じ手順で行いますが、心電図、麻酔モニター、酸素飽和度メーターなどを装着できないので、麻酔管理は呼吸状況の観察が主になります。よって、術創部分を覆う消毒布は、透明なシートを使用しなければなりません。
●術後
亡くなったように見えますが、まさに今、無事に手術が終わったところです。手術中に呼吸が止まることなく、また動くこともなく終わり皆でホットする瞬間です。
かなり大きな腫瘍でした。この段階まで飼い主さんが気づかなかったのには問題がありました。ハムスターは、3歳ともなると癌年齢です。普段からよく観察して、肥満を防ぎ、できるだけ安全な食事を与えなければなりません。
●術後3日目
飼い主さんの第一声は「とっても元気になりましたー!」嬉しい響きです。一時は失血で死にそうだったことを思うと、驚くほどに元気になっています。
無事に手術が終わり、元気な姿をみると何とも幸せな気持ちになります。
バンザーイ!
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11時37分