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2011年12月18日(日)
猫 根尖部膿瘍 [News]
●おねえちゃん 15歳 ♀ 茶トラ
「突然、右頬が腫れてきた!」と来院されました。口を開けてみると怪しそうな犬歯があります。15歳ですが、入念に血液検査、胸部のレントゲンを撮影して、お年寄りに優しい麻酔を選択しました。
●歯肉に穴
犬歯の側面の歯肉に大きな穴が開いていました。歯の動揺があり、膿の排出も見られます。
●歯科レントゲン
レントゲンを撮影しました。歯の奥に黒く見えるのが感染巣です。感染巣の蓋となっている原因の歯を抜き排液・洗浄を行い、適した抗生剤を選択する必要があります。
●膿の塗抹
歯の奥から採取した膿を検査しました。白血球が球菌を貪食(食す)しているのが分かります。
●反省
歯は、定期的に検査とクリーニング、そして処置を行わなければなりません。歯が原因で髄膜炎、心内膜炎、膿瘍などになれば、命に係わることがあります。15歳と高齢になると麻酔をかけることを躊躇いがちになりますが、しっかりと手術前に検査(身体検査、レントゲン、超音波検査、尿検査)を行い、合格した後であれば、まず心配ありません。
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16時35分