広島県呉市「石崎動物病院」

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2011年12月11日(日)

椎間板ヘルニア [News]

●椎間板ヘルニア
近年、ダックスフンドが流行し、飼育頭数が増えるとともに、椎間板ヘルニアを良く見るようになりました。椎間板ヘルニアとは、背骨と背骨の間にある椎間板(クッション)がその上を走行する脊髄を圧迫するために神経症状(歩行障害、麻痺)を起こす状態を言います。軽度であれば、針、オゾン、レーザーと保存療法(絶対安静)で回復しますが、重度になると手術が必要です。ダックス、シーズー、ペキニーズなどは軟骨異栄養性犬種ですから、椎間板の外(線維輪)から中に存在する物質(髄核)が飛び出して脊髄を圧迫することが多いと言われます。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

お腹が着いているから腰の負担が少ないかも?

●MRI横断面
このMRI像で分かるように、写真のほぼ中央部部に親指の様に突出しているのが、ヘルニアを起こしている椎間板物質です。椎間板が圧迫しているタイプ(ハンセン2型)と、椎間板の中に存在する物質が飛び出し圧迫しているタイプ(ハンセン1型)があり、通常後者が激しい症状を呈します。

画像(330x247)・拡大画像(349x262)

黒い餅が膨らんで要るように見えるのがヘルニア部分

●MRI従断面
同じく、椎間板からニョキッと飛び出した物質が中央に見れます。その頭にグレーの色で薄く乗っているのが脊髄神経です。物凄く圧迫されているのが分かりますか!?
こうなると症状も重度であることが多く、できるだけ早い施術で、その神経を圧迫している椎間板物質を除去しなければ2度と立てなくなってしまいます。

画像(330x225)・拡大画像(409x280)

同じく黒いお餅の膨らみがヘルニアです。

●予防
何より太らせないことが大切です。しかし、痩せているからと言ってヘルニアにならない訳ではありません。腰を痛がる症状があれば、早めに来院して早期の治療を開始する必要があります。また、手術が必要かどうかの判断を早期に見極める必要があります。


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13時41分


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