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2013年10月09日(水)
猫の虹彩メラノーマ [News]
●アメリカンショートヘアー ♂ 15歳
「結膜に何かできている気がする」主訴で来院されました。
以前より緑内障で治療中でしたが、普段からから結膜を見る習慣が備わり、今回の変化に早い段階で気が付かれたようです。
まずは、病理検査の為にサンプル採取案も浮上しましたが、もし悪性腫瘍(メラノーマ)であれば再度麻酔をかけて眼球摘出を行わなければならないこと、慢性緑内障で眼圧が高く、いやいやながら点眼を毎日おこなっていることを考慮して、試験的に眼球摘出を行うことにしました。
●術後
外観は、残念な状況でありますが、いたしかたありません。
翌日からは、食欲もあり安心しました。
●病理結果はメラノーマ
数日後の病理検査では、虹彩メラノーマ(悪性黒色腫)と診断されました。結果的に積極的に眼球摘出を決断して良かったと言えます。眼球摘出を行ったので病変の完全摘出につながり、予後は良好といえます。
今後のケアーは、抗癌剤は使用せず、免疫増強療法を行う予定です。
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14時23分