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2014年01月01日(水)
猫の直腸腺癌 [News]
●銀 20歳 ♂(去勢済) 日本猫
「血液が時々便に混じり、最近痩せてきた。」「今日は腸が飛び出した!」との主訴でした。直腸検査にて直腸内に腫瘤を発見、すぐさま内視鏡で検査に入りました。
●内視鏡検査
肛門から5pの直腸に腫瘤が見られました。腫瘤長さは2pほどですが、他の部位にも怪しい膨らみが見られました。
組織を8か所ほど採取し、病理検査へ提出しました。
●病理検査
上皮細胞の極性が消失し、細胞の悪性化が見られ直腸腺癌が疑われました。
●治療
腫瘍の浸潤範囲が広域のため、直腸を引き抜く手術適応ではありませんでした。今後は、漢方薬、温灸、直腸への薬剤の直接投与、オゾン全身、局所療法などの副作用のない方法で、質の高い生活を確保しつつ、延命、完治を目指します。
18時15分