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2014年01月18日(土)
猫の副腎皮質亢進症 [News]
●ソラ ♂ 年齢不明 日本猫
「痩せて元気がなく、胸が化膿している」主訴で、野良ちゃんですが、ご厚意で来院されました。
●胸の化膿
胸がおかしな形で穴が開き化膿がみられました。やけに皮膚が薄く脱毛が見られます。副腎皮質機能亢進症を疑い、超音波検査へ進みました。
●超音波所見
副腎の幅と長さの異常値は、幅左>7.1p 右>4.7p 長さ左>19.5p 右13.7p ですので、幅に関しては十分当てはまります。疑いが強いので内分泌検査を行うことにしました。
●副腎皮質機能亢進症
副腎皮質機能亢進症は、犬ではよく見かける内分泌疾患ですが、猫では多くありません。多く(80%)が糖尿病を併発し、脱毛(60%)、皮膚が薄くなり脆くなります(45%)。今回の胸の傷も、皮膚の脆弱化(もろくなること)により発生したものと思われます。
12時08分