広島県呉市「石崎動物病院」

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2014年04月28日(月)

いつもの犬の歯石除去 [News]

●チャッピー ♂ 10歳 Dax
いよいよ口の臭いが溜まらず、また、我々の勧めでようやく飼い主さんの重い腰が上がり、歯石を除去する機会をいただきました。

●処置前@
大量の歯石と毛が堆積しているのが分かります。また上顎第4前臼歯前方に腫瘤が見つかりました。

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●処置前A
下顎の切歯に堆積した毛の塊(⇒)に注目ください。長期間この状態を続けると炎症が持続して炎症が継続し、歯肉縁下に蓄積する歯石同様にその炎症により歯肉が後退して歯の動揺が始まり抜けてしまいます。

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●処置前B
右側に比べれば程度は軽いですが、一部で歯肉が後退していることが想像できます。

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●処置後@
上顎前第4前臼歯では、歯茎が著しく後退し、根の部分が露出しています。こうなると食べ物がどうしてもその根部に蓄積しやすくなりますので、食後の歯ブラシを行っていただくことは、非常に有益です。

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●処置後A
同じく、著しい歯肉後退と抜歯後の像です。前歯は根が一本ですので、特に抜けくなります。

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●処置後B

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●収穫
収穫とは失礼な表現ではありますが、切歯(前歯)、後臼歯(奥歯)そして、前歯に大量に堆積した毛の塊が取れました。毛の塊は、長年熟成され菌と食べ物がはびこり、それはそれは、素晴らしい香りが漂っていました。翌日より、飼い主さんも喜んで頬ずり出来るようになり、愛が深まることを嬉しく思います。

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毎度の事ですが、早期に歯石除去を行い炎症を持続させない、歯石を歯肉縁下に侵入させないことが何より大切です。歯は複数あること、目にさらされないことで、意識と発見が薄れどうしても後手に回ってしまいます。何度でも繰り返しますが、早期(軽症)歯肉炎の段階で歯石を積極的に除去することをお勧めします!


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10時17分


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