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2014年05月13日(火)
猫の難治性皮膚疾患(不良肉芽) [News]
●ガラ 三毛猫 ♀ 年齢不詳(約2歳)
●咬傷
初発は、咬傷による化膿から始まりました。いつも通り切開、洗浄、膿の排出処置を行いました。
●切開、洗浄
皮膚切開を行うと、その化膿は広範囲に深い部分へ及んでいました。
●排液装置
●1か月後
治癒不良。基礎疾患が存在する可能性を考慮し、副腎皮質機能亢進症、細菌感染、アレルギーの除外検査を行いました。
●2か月後
通常、湿潤療法を行うと肉芽(赤い部分)増殖と皮膚の再生が進み傷が治癒しますが、今回は、その肉芽がいくら待っても再生が弱く、上皮が再生されず治癒が起こりません。
●6か月後
上記の検査をクリアーして、湿潤療法を続けて何とかこぎ着けましたが、ここからがなかなか治癒に向かいませんでした。
●完治
治療のアプローチを変更し(皮膚科医の助言)完治に至ることができました。スタッフ一同、感慨にむせぶ瞬間です。
●めでたく退院
長かった闘病生活を終え、晴れて飼い主さんの胸へと言いたいところですが、ほとんど病院の猫と言って良いほどに馴染んでいたので感動の退院にならなかったのは飼い主さん共々残念でありました。
ガラちゃん元気でね〜。もう喧嘩しないでね。
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11時49分