広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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2015年03月03日(火)

普段から口腔検査は大切です! [News]

今回は「もっと、早めに対応したい口腔内疾患」です。

1)乳歯による潰瘍形成 ポメラニアン ♀ 8か月
「口のあたりを触ると痛がる、歯がぐらついているのでは?」の主訴で来院されました。注意深く観察すると右の乳歯である上顎切歯が残存し、右の唇内側に食い込んで、潰瘍を形成していることが分かりました。

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右の側方に尖った犬歯が側方に飛び出しているのが見られました。
処置は、乳歯を抜歯して終わりですが、大きな潰瘍ができるまで気づけなかったことが残念です。

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2) 下顎に出来た歯肉の損傷 日本猫 ♂ 13歳
原因は、上顎の臼歯が下あごの歯肉を傷つけて損傷を発生していました。

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処置は、上顎の歯を抜いて対応しました。麻酔の翌日からは、バクバク食事ができるようになりました。
もっと、早く処置すれば、著しい体重減少にいたらず、痛みを味うこともなかったと思うと残念です。

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3) 眼窩下膿瘍 Dax ♀ 12歳
同居の犬に咬まれて怪我をしたと思い来院されました。実はよくあることですが、上顎の歯の根尖部が感染を起し皮膚が破れて排膿してしまった状態です。

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口腔内は著しい歯石の堆積が見られます。

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内側部にも大量の歯石です。

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処置は、根尖部の感染歯を抜歯して、洗浄して終わります。今回は、犬歯を抜歯したため粘膜フラップを作成して対応しました。もっと、早めに歯石を除去し、歯ブラシの習慣ができればこんなことにならなかったと思うと残念です。

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3例とも、飼い主さんが症状を認めてからの来院です。普段から口の中を観察する習慣が持てれば、速やかな対応が出来たと思います。是非とも自宅で出来る口腔検査を学んでいただきたいと思います。

14時40分


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